日本の分布
日本では、仙台湾から東京湾、伊勢湾、三河湾、瀬戸内海~響灘、大村湾、有明海~橘湾に分布し、それぞれの分布域のスナメリは形態や遺伝子の研究から、別の系群とされています。
分布域に共通する地形的特性は、水深50m以浅域が沖合まで延びる遠浅であること、底質として砂泥質が卓越する海域となっています。
これまでの調査では、50m超の水深による地形的な要因で分布の分断が起きていると推測されています。
つまり、図のそれぞれの海域の間ではスナメリの行き来がないため、一つの海域で数が減ってしまったら他からやってきて数が保たれるということはないということです。