豊島で調査を始めました

かねてより、牛窓以外の海域でもスナメリ調査をやってみたいと考えていましたが、このたび縁あって、牛窓の対岸にある豊島でスナメリの生息実態調査を実施することとなりました。昨日は、その第一回目調査で現地に行ってきました。

基本は、ドローンを使った調査なのですが、1回目ということで、島の地理的な概要の把握とヒアリングを実施しました。
スナメリアドバイザーの中村さんも一緒です。

今回の調査は、この島をベースに環境保全活動をされている、瀬戸内オリーブ基金さんに助成いただいてます。昨日は、事務局の方にお願いをして、島の案内をしていただきました。

島内を車でまわって、島の地理的概要はだいたい把握できました。ヒアリングは、予想通り聞くべき人がほぼおらず苦戦。しかし今回は、案内してくださる方がいらっしゃたのでとても心強かったです。お知り合いの漁師さんのご自宅を訪問させていただいたりして、とても興味深い情報が入手できました。

これまで150近い瀬戸内の漁村を回ってヒアリングしてきてますが、今回のような現地ガイド的存在というのは、ホントにありがたく、そして素晴らしいと思いました。ご案内いただいたおふたりに感謝すると共に、この地で根をおろされている瀬戸内オリーブ基金さんの活動にあらためて敬意を表したいと思います。

1日目を終えての率直な感想は「前途多難」のひと言に尽きます。多難の主たる理由は『スナメリの影がとても薄そう』な事です。牛窓からわずか14kmしか離れていないんですが、、、。

ヒアリング1件目のひと言が衝撃的でした。

「牛窓とか犬島でよー見るから、そっち行ったほうがええよ。」

いきなりすべてを崩しかねない情報です。その後のヒアリングでも近々の目撃情報はほとんど上がってきません。ただ、島育ちの方はほぼみなさんスナメリをご存知です。そして地方名「ナメソ」を使われます。これは、生活の近くにスナメリがいたことの証だと思います。

帰りの電車で中村さんとも色々話し、今後について考えました。

「多難」な空気が漂っていますが、今回のプロジェクトは、設立15年にして「見守る会第2ステージ突入!」のような感じがしていますので、とりあえず色々やってみようと思います。

調査の進捗状況は、順次このコーナーやメルマガ、Facebookなどで報告していきます。

人がいないので島ネコにヒアリング

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